『ゲマインシャフト』と『ゲゼルシャフト』

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コミュニティを勉強すると必ず聞く言葉

『コミュニティ』日本語では『共同体』

みなさんは『コミュニティ』って言葉聞いたことがありますか。『コミュニティ』を日本語にすると『共同体』と言うそうです。

『コミュニティ』実は2種類ある

人のつながりを『コミュニティ』 とひとくくりにしている人が多いですが、人間の「本質的意思」によって結び付いた集団と「選択意思」によって結び付いた集団がある。
そう分類した人がテンニース(1855-1936)である。
テンニースは、 人間社会が近代化すると共に、地縁や血縁、友情で深く結びついた自然発生的なゲマインシャフト(Gemeinschaft、共同体組織)とは別に、利益や機能を第一に追求するゲゼルシャフト(Gesellschaft、機能体組織、利益社会)が人為的に形成されていくと考えた。

『コミュニティ』 と『アソシエーション』

もうひとりアメリカの社会学者マッキーバーも同じように 『コミュニティ』 を 『コミュニティ』 と 『アソシエーション』に分類した。
これは 『コミュニティ』 =『 ゲマインシャフト 』。 『アソシエーション』 =『ゲゼルシャフト』かというと非常に似ているがテンニースは家族はゲマインシャフトにマッキーバーはアソシエーションに分類。よって 『コミュニティ』 ≒ 『 ゲマインシャフト 』。 『アソシエーション』 ≒ 『ゲゼルシャフト』 と分類したい。

日本ではどうか

日本においては、労働集約型の農業を基礎に「協働型社会」とも呼べるものが形成されていたと言われる。これは産業革命、工業化のプロセスに従って企業共同体へと変貌したと言われる(日本型社会主義)。しかし、バブル崩壊、経済のグローバル化、終身雇用制の崩壊、派遣労働者の採用の増加等に伴い、かつて企業そのものが家族共同体のようであると評された日本の企業風土も1990年代以降大きく変貌したと言える。

バブル崩壊までの日本は両方の良い所をうまいこと取り込んでいたんですね。だからこそ 『コミュニティ』 という言葉一つでよかったのかもしれないですね。

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