年末になると昔ながらの「火の用心」が
歳末に「火の用心!」「マッチ1本火事のもと!」と拍子木を鳴らしながら夜の町を歩く歳末夜警。そういえば年末にカチッ、カチツって誰かが夜回りしてるな程度の印象しかないですが、大阪市内では各町会の自治会の防犯・防災部門の方を中心地域の会館に集まり毎年夜警をおこないます。(地域活動協議会の行事になっている地域が増えています。)
私は今年から町会の班長になったので、地元の歳末夜警に参加しました。
歳末夜警に参加している方は、どこの地域も同じでしょうが高齢の方が多く、40代以下の参加が少ないです。
参加してみてわかる歳末夜警の意味
歳末夜警は文字通り年末に夜回りをして、防火や防犯という意味ももちろん重要ですが、参加してみてそれ以外の意味があることがわかりました。
歳末夜警は「自治会活動をしている地域の人が集まって今年1年の変化を共有する時間。」であるということです。 19時から22時の間でしたが、夜警は2回でその間は屯所で待機(話)をします。
その話の内容は、様々で、あそこの土地は、つぶして何になるだとか、今の工事はいつ終わるから、住民の話なども話題にあがります。
この話の中には町内の重要な情報がたくさんありこれをみんなで共有します。また私のように今回から参加の者も、歳末夜警は多くの人が参加するので、担い手側がお互い挨拶をし、顔を覚える良い機会でもあります。
実際歳末夜警に参加して、多くの方に挨拶ができ、また私の顔を知ってもらうことができました。町会なんて子どもの頃からそこに住んでいる人でない限り、町会活動することは難しいですが、このようにあいさつする機会があると誰もが町会活動に参加しやすいと思います。
地域が変わればいろんな歳末夜警があります
この歳末夜警地域が変わればいろんな形があります。まちづくりセンターアドバイザーとして仕事をしている浪速区では公営住宅が多い浪速地域と新世界地域の夜警に参加してきました。
浪速地域の夜警は市営住宅の集会所が屯所になっているので、市営住宅の人たちが歳末夜警の日には集会所に集まってきます。そして今年1年の出来事をみんなで話し情報を共有します。浪速区では地蔵盆の時も同じで、大人も、子どもも地域の人がみんな集まって話しをし情報を共有します。
地蔵盆と歳末夜警。この2つの行事にたくさんの方が参加する地域は、世代間の情報共有ができており、地域の行事を実施する時の団結力にも差が出てくると思う。
地域で年に1回多くの人が会う機会があると、その地域の情報の共有化ができ、地域の結束が強くなる。そんな情報の共有の場の一つが歳末夜警であります。 こんな機会って歳末夜警しかないわ。
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