貧富の差と自己責任論。これから先に必要なのは

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世の中貧困な人が増えてきたなのに、ますます生きづらい社会に

インターネットで先日ホリエモンが「お前が終わっている」発言。アラフォーのサラリーマンが、都内のメーカーで10年以上勤務してきて、手取りが14万円、日本終わってますよねという投稿に対してホリエモンが、何年も自分のスキルアップをせずに暮らしてきた人に対し「お前が終わっている」と発言し炎上しました。

ホリエモン「お前が終わっている」発言に見る、日本経済が「本当に終わっている」理由
ネット上の「日本終わっている」にホリエモンが「お前が終わっている」と反論、発言は賛否を呼んでいる。筆者はここに、日本の賃金水準がもたらす本質的な問題を見いだす。

ホリエモンの言うこと確かに一理ある。しかし本当にそれだけで済ましていいのでしょうか?そこには『新自由主義』の台頭が大きく影響していると私は感じる。新自由主義とは、ネオリベラリズム(ネオリベ) のこと、この考え方は、市場競争や多国籍企業に重きを置き、あらゆる改革自由化民営化を断行すべきという考え方です。
自由化、民営化の末、規制緩和によって、自由競争が生まれ、世の中が便利になったように思いました。しかし、便利になった反面、「持つ者」と「持たざる者」の差が開いていきました。小泉・竹中政権時代が一番わかりやすく「正規労働者」と「非正規労働者」の格差の差が広がってきました。

自由化に舵を切った結果、効率ことがすべての社会になった

なんでも自由になった世の中は、強い者こそが、意見を言い、地位や名誉を独占する世の中になりました。でも本来は、そうならないようにする仕組みがあったはずです。社会学者の宮台真司の著書「日本の難点」の中で、新自由主義に対してこう述べられています。

新自由主義はもともと”「小さな政府」で行くぶん「大きな社会」で包摂せよ”という枠組だったのです。

「小さな政府」 とは 政府の経済政策・社会政策の規模を小さくし、市場への介入を最小限にし、市場原理に基づく自由な競争によって経済成長を促進させようとする考え方「大きな社会」とは政府が経済活動に積極的に介入することで、社会資本を整備し、国民の生活を安定させ、所得格差を是正しようとする考え方です。

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つまり、新自由主義で生まれる弱者を、社会が手を差し伸べるべき

本来なら新自由主義が進むに従い、生まれてくる弱者に対し、社会が手を差し伸べるべきであると考えるが、ホリエモンのように、改革や自由化で成功した人が、手を差し伸べず、逆に自己責任論をとなえることは、日本は社会的に未成熟であったと考える。日本型社会主義が維持できなくなったあとの日本が、このままの考えだと、超格差社会になってしまいます。

ついに国までも格差を容認してしまった。

人気YouTuberのメンタリストDaiGoも「努力不足を不公平のせいにするのは、庶民ではなくただの怠け者だ。」 といい、インフルエンサーと呼ばれる人は、どんどん自論である自己責任論がこれからの主流になるような風潮を広げていると思ったら、なんと英語民間試験に関連して、萩生田文科大臣が「自分の身の丈に合わせて…」発言をされました。
教育基本法第4条 すべて国民は、ひとしくその能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
国がこんなことを認めるとは、びっくりしました。そして、格差の差はますます広がっていくでしょう。

もう一度福祉国家の方向へ舵を

これまで書いたように、新自由主義が進むと、社会が未熟でなければ 「大きな社会」で包摂されることもあり得るが、残念ながら、今の日本では、自己責任論が増えているように、それは望めない。それでは、次に考えることは、「大きな社会」で包摂を期待せず、自分たちで、つながり、自分のまわりにコミュニティを築くことで、出費を抑え、出費をこさえた費用を社会保障にあてること、コミュニティの中でそれぞれが得意とすることを行い、お互いの苦手なことを補完する関係をつくることなどの効率化をすすめる。
大阪府の茨木市にある小さな水産加工会社が、従業員が、出勤しても出勤しなくても、営業時間中ならいつ来てもいつ帰ってもいいという『フリースケジュール』を採用している。普通は、会社を効率化するには、従業員の勤務形態に口をはさんでいくべきだと思うが、職場を効率化する最善の方法は口出しするなだと、この会社の代表の武藤さんは言う。

好きな日に働くエビ工場の「フリースケジュール特別枠」|武藤北斗・パプアニューギニア海産|note
 2013年フリースケジュールが始まった当初、「夢をおいかけている人」や「本業だけでは食べていくのが難しい人」を短期で雇用する特別枠がありました。通常はフリースケジュールのパート従業員は副業禁止ですが、特別枠に関しては本業を継続しながら雇用します。  その当時はフリースケジュールとは言っても、出勤日が自由なだけで、...

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自立とは依存する先が増える事である

もう1人、これからの社会でみんながつながる社会を構築する上で、とても革新的なことを人がいる。その人の名は、安冨あゆむ(あゆみ)さん。安冨さんの著者「生きる技法」で 「自立とは多くの人に依存することである」と書いてああります。 多くの人は、自立することは、なんでも1人でできるようになることだと思ってませんか?でも依存する相手を減らしていくと、何かあった時に自分を守れません。守れないばかりでなく、その時に助けてと言える人からでしか、助けを求めます。私の経験上あまり人付き合いが多くない人が助けを求める先とは、従属関係になる相手であることが多いです。そうならないためにも自分が豊かになり、自分の周りも豊かにしようと安冨さんは言っています。

【紀伊國屋書店スタッフによる 書評<的>空間】 『生きる技法』安冨歩著
「自己嫌悪ワールド」からの脱出」  今年話題を集めた『原発危機と「東大話法」』(明石書店、...

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なぜこんなに安冨さんを推すのか

私がなぜこんなに安冨さんを推すのか。それは今から5年以上も前に我が家は安冨さんに助けられたからだ。当時、親の介護のために、同居し、同居先の1階で自営業を始めた私は、忙しく今までの友人との付き合いも疎遠になり、孤立していました。そんな時に親の呪縛が悪化します。親は自分の病気とADLを受容できずに私たち一家に不満の矛先を向けました。しかし私は親の言うこてゃ絶対だと育てられたので、不満の矛先を受けることも当然だと思っていました。
しかし、その矛先が娘にまで向かった時に、私は悩みました。そんな時に、安冨さんに出会いました。その後何回かお会いすることがありました。そして、食事の席で、我が家の現状を話したところ、「娘さんはまだ幼いのに大人がそんなに大声をあげているのは絶対によくない」と今すぐ家を出なさいと、家を出るための支援してくれました。

そしてそのあとに安冨さんの著書「生きる技法」を読みました。安冨さんはとても厳しい人です。Twitterでも向かってくる人にどんどんリプを返すはたから見てもひやひやする人ですが、ひとつ言えることは、安冨さんは、自分に素直な人には、攻撃的な言葉を返しません。人は、本当に困った時、助けてくださいと言える時は、その前に自分のことを受け入れます。特に男はプライドというめんどくさいものが前面に出てくるので、自分とその周りの状況をすべて受け入れないと助けてくれとは言えないのです。今考えると私は、あの時に正直にどうしたらいいかわからないと言ったのでしょうね。

「助けてください」と言える人からつながっていきましょう。

ずいぶん長くなりましたが、これからの社会では時に私も含め、貧しい側の人間は、周りの人とつながっていくことが大切です。しかし、効率化を求め、わずらわしい、めんどくさいとその価値を必要なしと思われた身の回りとのつながりをもう一度築くことはとっても難しいことだと思う。しかし、先にも書いたように、世の中の流れを鑑みると、日本が 「大きな社会」で包摂する仕組みにならない限り、自分の身は自分で守るしかないのである。
誰にも助けてと言えないよりも、お互い様で助け合える環境を今からでも構築しましょう。

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