「電車の結婚式」って「電車で結婚式」の間違い?と思われた方、普通はそう思うと思います。でも、今回ご紹介するのは電車と電車の結婚式なのです。その電車と電車の結婚式 が2018年11月23日に和歌山県と大阪府の県境の漁師町加太で行われました。我が家は家族3人で参列しました。
さびれた漁港加太の復活が始まる
加太の町の紹介とまちおこしの機運が高まる
和歌山県の西北に位置する加太の町は大阪湾に面した漁港の町。人形の供養で有名な加太淡嶋神社やラピュタのようなで有名になった友ヶ島など観光の資源が多い町です。
この加太の町に和歌山市から南海の加太線が伸びていますが、観光に来る人が少なく、過疎化が進んでいます。しかしながら、ここにきて移住・定住を視野に入れたちづくりが一気に加速。
持続可能なまちづくりを推進する「加太地域活性化協議会」 が2010年に発足、加太線を走る列車に「めでたいでんしゃ」を走らせ話題にするとともに、加太の町にも 東京大学生産技術研究所「川添研究室加太分室地域ラボ」を開設 をはじめとする「リノベーションまちづくり」プロジェクト加太が進行中です。
加太さかな線プロジェクトから生まれた「めでたいでんしゃ」
南海電鉄では加太観光協会・磯の浦観光協会と共同で、加太線沿線の魅力を発信する新しいプロジェクトをスタートしました。加太さかな線プロジェクトです。 その中にめでたいでんしゃというこの路線限定の車両を走らせて加太線のブランド力を高めています。
めでたいでんしゃはピンクの電車「さち」の1編成だけでしたが、
2017年から「かい」も仲間入り。2編成になり、いよいよいろんなイベントを企画して攻めに転ずるようです。
我が家も電車の結婚式に参列してきました。
大阪から加太に向かう
最近鉄道に興味をもっている娘。父として電車のイベントにいっしょに行ってみたいなと思っていたところ、めでたいでんしゃの結婚式の情報を入手した。家族3人に説明して、行くことになりました。加太までは南海電鉄の加太観光きっぷを購入して参加。はい、そうです。思いっきり思惑どおりです(爆)
ラピートに乗りたいという娘の希望もかなえるべく、難波~泉佐野はラピート。泉佐野からはサザンで和歌山市まで向かいます。
和歌山市駅に着くとホームにめでたいでんしゃのさちが停車しています。あれ?今日は結婚式ではなかったのか?もしかすると運行の合間に結婚式のイベントを行うのか。そして奥には昔常磐線を走っていた103系1000番台が、式の当日も仕事と半世紀走ってもまだ現役!今の日本を象徴したようなイベントに思えました(苦笑)
和歌山市駅にはさちとかいの顔出しパネルや
めでたい電車のオリジナル商品がはいっているガチャマシーンが設置されていたり気合が入っていたりと南海電鉄も気合が入っています(笑)
こういう気合が参加する側の気持ちを高揚させてくれるのでとてもありがたいです。
和歌山市駅を出発し、紀ノ川を渡り一つ目の駅、 紀ノ川駅 の先で南海本線と加太線が分岐します。
それでは、加太線に乗車し加太を目指します。途中の駅からたくさんの地元の子どもたちが乗ってきます。地域密着イベントぽくてとてもいいですね。
結婚式会場は大混雑
加太駅に到着しました。すでに到着している方もたくさんいて、駅は大混雑です。
どうやら乗ってきたさちが和歌山市駅まで1往復通常のダイヤで運行し、次に加太駅にやってくる時が結婚式のようです。
加太駅では次のさちが来るまでに結婚式の準備です。
そしていよいよ、さちが到着との放送が。
結婚式の様子は動画でご覧ください
このめでたい電車「さち」と「かい」の結婚式の様子を動画でご覧ください。
加太の町について
「めでたいでんしゃ」と「リノベーションまちづくり」 のプロジェクトが進行中の加太の町ですが、今後この町がどう変わるのかそれは誰にもわかりません。
観光資源というポテンシャルは高いが
市街地から遠く、スーパーもなければ下水道も未整備で、少子高齢化に空き家問題も加わり、地域の活力の低下が大きな問題である加太。
大都市大阪に近い立地をいかし漁業のブランディングがはまれば、人気の観光地にもなりえると思います。「生活の整備」と「新しい観光の仕組み」でどう生まれ変わるのか楽しみです。
めでたいでんしゃの結婚式の感想
「さち」と「かい」の電車の結婚式に参加できてものすごく楽しかったです。
娘にとっては『加太』と聞くとめでたいでんしゃのふるさというのは一生忘れないだろう。今回のイベントで加太に来て、娘に強烈な印象を与えることができてとっても良かったと思います。
また当日くじびきで1等が当たり、加太のまえかけをいただきました。我が家にもめでたいおすそ分けいただけました。
また、めでたいでんしゃに乗って家族で加太の町に遊びに行きたいと思います。
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